2025年に一気に飛躍が期待される国内外のバンド20組を厳選紹介。
大型フェス出演やSNSで話題沸騰の若手バンドから伝統的なロックンロール、ネオソウルまで、多彩なジャンルの魅力と最新トレンドを余すところなく解説します。
目次
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暴動クラブ
平均年齢20歳!熟練のロックンロールバンド
暴動クラブ。 海外ではVoodoo Club。
メンバーは釘屋 玄(Vo)、マツシマライズ(G)、城戸“ROSIE” ヒナコ(B)、鈴木壱歩(Dr)。
ワイルドで荒々しく挑発的でチャーミングなロックンロールバンド。
インディーズデビューして瞬く間に多くの大型フェスに出演し、
ライブバンドとしての格を一気に上げている今大注目のバンドの一つ!
古き良きサウンドで圧倒的な現在を鳴らす!
彼の所有するオール・アナログ機材によるスタジオでモノラル・レコーディングされたこだわりの1stアルバムは時代を超える最強のロックンロールアルバム。
熱く激しく人間味に溢れたロックンロールの系譜を継ぐ、
懐かしくも新しい彼らの音楽でいて、60年代ロックを彷彿とさせる。
モノラル録音のロックンロールサウンドを今の時代に似合う形に仕上げて、爽快に奏でているのが印象的。
ロックンロールの魂を継承しつつ、
高い演奏スキルとむき出しの感情で圧倒的な現在を鳴らす彼らの音楽。
こんなバンドを待っていた!と歓喜する大人達も多いはず。
MARKET SHOP STORE
とにかく類を見ない唯一無二のガールズバンド
2017年1月29日始動。始動3ヶ月での無料ワンマンやMV公開など、
精力的な活動を展開。可愛らしい外見だけでなく楽曲クオリティーと重厚なサウンド、
圧倒的な実力も兼ね備えた注目のガールズバンド。
メンバーは、MAME(まめ)(Vo.)、Kasumi(かすみ)(Gt.)、ちーば(Dr.)、NANO(Ba.)の4人。
彼女たちが生み出す音の力強さはただ純粋に、自分たちに表現できることのすべてを、
作品に対して容赦なくまっすぐぶつけているだけなのではなかろうか。
可愛らしさ、逞しさを今の時代に似合う形に仕上げて、メンバー全員で奏でているのが非常に素晴らしい。
オルタナティブロックに詰められたオリジナリティ
楽曲のクオリティはさることながら、
とにかくキャッチーなメロに誰とも似ていない言葉を畳み掛けるように紡いでいく歌詞がどこにもないMARKET SHOP STOREらしい楽曲になっている。
音色作り、アレンジメント、作曲、全てにおいてハイクオリティーであり、
アーティストとしての立ち位置も他に似た存在がいないと思えるほどに。
そして何よりライブに拘る姿勢と世界観は本当にかっこいい。
高い演奏力とハイレベルなライブパフォーマンス、ボーカルのリズムの取り方、立ち振る舞いは本物です。
余計な逡巡や衒いがなく、こちらも純粋に生のステージ、そして世界観にに引き込まれるまで瞬く間である。
個人的にはなるが2024年1番聴き込んだガールバンドで[sub]リミナルという楽曲は素晴らしいので是非注目して欲しい。
Roomies
とびっきりのトキメキ音楽体験!ネオソウルバンド!
メンバーチェンジを経て、現在は4名のメンバーで活動中のネオソウルバンド。
ソウルフルでメロウな歌声、ソウルやR&Bとポップスのハイブリッドに洗練されたサウンドが話題に。
多数の公式プレイリストにセレクトされ、国内外のリスナーから今、注目を集めている。
ソウルやAOR、シティ・ポップなどのエッセンスがぎっしりと詰まったアーベインなサウンドでじわじわと今注目を集めている!
ネオソウルも、もうワンランク上へ!
ソウルフルでスウィートな歌声と、ソウルやAOR、シティポップなどのエッセンスがぎっしりと詰まったサウンドが織りなす、多幸感あふれるドリーミーな世界観。
70~80’sテイストのソウル感あふれるグルーヴィでキラキラ感を少しローファイなサウンドに乗せて表現した楽曲を今どきではブリリアントメロウなんていうように新たなジャンルで表現されてる。
他にもダンサブルなトラックにピースフルでポジティヴなメッセージを乗せた、
今この時代に世界中に鳴りわたってほしい極上のポップソウルチューンを是非とも味わって欲しい!
DeNeel
ニューリバイバルポップバンド!
2017 年、大阪にて結成。” OSAKA REVIVAL POP” を掲げ活動中の 4 人組新鋭バンド。
“OSAKA REVIVAL POP” とは日本の歌謡曲要素など、どこか懐かしいサウンドを含みつつも、
DeNeel らしいモダンなサウンドにアップデートさせたネオ歌謡曲感のある独自の音楽ジャンル。
R&B のようなグルーヴ感のあるビートが効いたリズム隊、
時にはギターソロでも魅せる歪み感のあるギター、危うげな魅力を孕む艶やかなヴォーカルが特徴。
各地のラジオ局でも楽曲オンエアがされるなどメディアからの注目も集めている。
歌謡曲エッセンスにメンバーの高い個性が織りなしている!
サウンドは、R&Bエッセンスの強いバンドサウンドにギターのリフでくぐもった世界観を構築しながら、
パーカッションや効果音を用いて楽曲をより鮮やかに。
さらにはビートを器用に渡り歩き展開を絶えず続けていくことで、抑揚のある楽曲に昇華していく様が得意に思える。
古き良き日本の歌謡曲の影響を多分に受けていることから、どこか懐かしいセンスを感じる。
DeNeelが解き放つ、時代を超えていくサウンドセンスのエモみ。グルーヴィーなビートの高揚感。
突き刺さるボーカリゼーション。シティポップから歌謡曲的要素、ダークなロックセンスまでも包括する幅の広さ。
そして、メンバーそれぞれルーツが異なるミクスチャーな嗜好性が、オリジナリティの高い個性を生み出している。
CHIANZ
日本に類を見ない大胆でクールなガールズバンド!
CHIANZはシンガーソングライターのeill(Vo., Gt., Mani.)、Foi(Vo., Gt.)、YABI×YABIとして活動しているChie(Gt.)と、同じくYABI×YABIで俳優としても活動している月川玲(Ba.)の幼馴染4人からなる「GIRLS CRUSH ROCK BAND」。
ガールズクラッシュを標榜しながら、2024年にその産声を上げたCHIANZ。親友4人で結成されたこのバンドは、
シンガーソングライターや女優など、多角的な活動に臨んでいるそれぞれにとってのオアシスであり、簡単には揺らがない一枚岩だ。
これまでのガールズバンドにはないクールでスタイリッシュな印象を初めに受けるが、
バンドのサウンドやリリックから熱さも感じられ、バンドが始まることへの気合いや初期衝動もしっかり伝わる楽曲を是非聴いていただきたい。
オルタナティブバンドシーンをルーツに持つ!
オルタナティブロックサウンドや、EDMサウンドにギターが鳴り響くEDMロック曲などから
ニューウェイブとガレージロックを巧妙に融合した疾走感溢れる楽曲など聴く側を飽きさせない多種多様な音楽性にCHIANZらしい洗練された音像を作り出している楽曲が出揃っている。
歌詞は日本語、英語、中国語、韓国語と4ヶ国語を駆使するもの中国にルーツを持つFoi、韓国にルーツを持つeillの個性を武器にしたCHIANZにしか作れない唯一無二の楽曲だったり、
海外の先鋭的なオルタナティブシーンと呼応し研ぎ澄まされたサウンドを作り上げている。
nelke
結成間も無く、大型フェスにも出演決定!
2023年に、Vo.Gt.であるRIRIKOのバンドプロジェクト「RIRIKO BAND」が始動。
一年後の2024年春、メンバーはそのままで改名が発表。「NELKE」として新しい一歩を踏み出す。
NELKE(読み:ネルケ)
ドイツ語で「カーネーション」という意味。
花びらが集まって一つの花として強く咲くようにRIRIKO一人で作ってきた音楽が、一つのバンドとして力強く生まれ変わる(incarnation)という意味を込めている。
恵比寿リキッドルームでのワンマンライブでソールドアウトを果たし、
2025年には初の東名阪ワンマンツアーとして 梅田クラブクアトロ・名古屋クラブクアトロ・東京Zepp Shinjukuでの開催を発表。JAPAN JAM2025の出演も決定していて今ノリに乗っている!
圧倒的な歌唱力と、楽曲の良さをより感じさせる演奏力。
観客を魅了するライブパフォーマンスとその勢いに注目が集まっている。
ライブに今最も勢いがある!
20年代を象徴するようなギターサウンドとピアノのリフを詰め込む楽曲はここ最近のロキノン系のオーソドックスなロックテイストに思える。
オルタナティブ、ポストロック、ボカロ楽曲などのジャンルを邦楽ならではのアプローチをしているところもまさしく今のロックバンドならでは。
そしてボーカルの歌には、ただ音を紡ぐだけではない、歌う必然が込められているようだ。
切なさがにじみ出るその表情には、ただの悲しみではなく、何かを乗り越えようとする強い意志が宿っているように見えた。
NELKEはライブで確かな爪痕を残していくバンドだということがよくわかる。
RiL
2ピースから鳴るオルタナティブロック!
東京 町田産の2ピースバンド、RiL。前身バンドでは海外ツアーを行い、
RiLとなってから、ニューカマーの登竜門である”FUJI ROCK FESTIVAL”の”ROOKIE A GO-GO”のステージに出演するなど、
早耳のリスナーの心をくすぐってきた。
その音楽性は、強烈なまでのグランジ、サイケ、ガレージロックそして、その中に生きる暴走的なパンク要素も宿っている。
これは、完全に2020年代が産んだオルタナティヴロックである!
2020年代オルタナ感が爆発!
ドラマーとギターとで爆裂にノイジーなアンサンブルと音圧を生み出し、
ガレージ、グランジ、ブルースからサイケデリックなどのルーツを窺わせる。
図太いファズギターをさらにブーストさせた音が新鮮で且つ、
この温度の高いサウンドには、軽やかなポップセンスとウィットに富んだパンクスピリッツが混じり合っていて、
ノイジーなだけでなく非常に風通しがいい、音楽的面白さが詰まっている。
Sunny Girl
いつの時代も健在!青春パンクバンド!
東京、高田馬場発のロックバンド。メンバーは橘高連太郎(g,vo)、小野友揮(b,cho)、大森琉彦(ds,cho)の3名からなる。
全員で歌い上げるストレートなメロディと儚くもドラマティックな歌詞が特色。
2019年に結成。2022年に高田馬場CLUB PHASEのレーベル〈Muddy Mine〉からの1stシングルがスマッシュヒット。
音楽性は、いわゆる青春パンクの部類に入るでしょう。しかし、ただの青春パンクとは違い、
2000年代前半に流行ったいわゆるその青春パンクっぽさを基盤にしながらも2ビートを駆使したメロディック要素、
さらには最近のフワっとした邦ロックバンドにありそうな楽曲要素も含んだ曲もあって、
一概にただの青春パンクバンドとは言えない不思議な魅力を持っている。
「これだよね!」と言う大人が続出!
青春パンク、ロックンロール、メロディック、邦ロックなど様々な要素を持つ彼らは独自のサウンドと鮮やかなビジュアルでシーンを席巻するバンドになるであろう。
全員で歌い上げるシンガロングとストレートなメロディーはまさに青々しいバンドを感じる。
初期のSIX LOUNGEとかTHE NOiSEの様な日本語パンクやロックンロール系のバンドのように、歌い方は確かにロックンロールや青春パンクさがあるが、
それだけではない音楽性の多様さを兼ね備えてるのがSunny Girl。
全国ツアーやライブ活動で多彩な表現力を発揮。切なくもエネルギッシュな楽曲が、聴く者の心に新たな風を呼び込む。
ズカイ
大人になりきれないノスタルジックな歌
大阪発、国内を中心に活動する4人組インディーロックバンド。
2024年の活動休止期間を経て、音楽性や表現がよりストレートに変化してきたズカイ。
従来のインディーロックサウンドからロマンティック、エレクトロ、ダンス要素が強いサウンドへの変遷期であることを感じる。
海外インディーロックの影響を感じさせるギター、シンセサイザーの使い方に透明感ある歌声が素晴らしい。
ズカイというバンドがどのような変遷をたどったかを説明する。
元々、4人組の時代はフォーキーなインディーロックなサウンドメイクであったものが、
メンバーチェンジを経て5人組+シンセサイザーのサポートを加えた6人体制になって以降、
よりシンセポップやドリームポップといったジャンルへ志向が移った。
インディーロック界、随一のひねくれもの
シンセサイザーが印象的な80sポップス風な味付けや、
モジュレーション系のエフェクターを使ったギターとドリーミーなサウンドスケープは、
今の彼らを特徴づけている。それまでのズカイにはないラウドでメロディアスな音像も披露している。
親しみやすく確かな中毒性を持ったメロディはスピッツやミツメなどの系譜に置くことが出来るし、
サウンド面においてはシンセの導入と豊かなコーラスワークによって80年代ニューウェイヴ感をまとうようになり、幅と厚みが飛躍的に拡大している。
ストレートな感情をよりシニカルでこんがらがった視点で表現する様は、
インディーロック界隈随一のひねくれものの本領発揮と言える仕上がり。
思考停止に至るまで無限ループでズカイならではの世界観を堪能してほしいです。
YUTORI-SEDAI
ゆとりならではの切ない恋を歌う!
YUTORI-SEDAIは金原遼希(きんぱらはるき)(Vo/Gt )、上原しゅん(うえはらしゅん)(Ba)、櫻井直道(さくらいなおみち)(Dr)によるギターロックバンド。
「すき。」がTikTokなどのSNSで拡散され、大きな注目を集めた。
その後も切なくも愛らしいラブソングによって知名度を上げ続けている。
バンド名「YUTORI-SEDAI」には、
世間的にある「ゆとり世代」のネガティブなイメージをポジティブに変えていこうという想いを込めている。
金原の切なくも優しい歌声と女性目線の歌詞が注目を浴び、
多くの人に寄り添えるような恋愛をテーマとする歌詞が魅力的。
ポップだけど、そっと隣に寄り添ってくれるようなホッとする楽曲に注目してほしい。
静と動の対比がドラマチック
ポップスの要素も強いYUTOR-SEDAIだが、
3人の音をぶつけ合うことで生まれるアンサンブルは驚くほどに刺激的だ。
ギターロックバンドとしての魅力をダイレクトに感じられたのも疾走感のあるバンドサウンドに、
青春の風景と未来への希望を描き出し、
さらに爽やかなメロディと切な過ぎる恋愛模様が相まって今の時代にフォーカスを当てているのが印象的。
楽曲を聞けば聴くほど、静と動の対比がドラマチック。
大人の都合でつけられた「ゆとり世代」というレッテルを、自分たちのものに変えていく。
西東京市発スリーピースロックバンド、YUTORI-SEDAIの音楽にはそんな未来を感じた。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
去年よりガールズバンドの世界的な飛躍が取って見られて来ています。
目まぐるしほど日本人の活躍が明らかになって来ている要因の一つとして世界最大規模の音楽フェスとして有名なコーチェラフェスティバルへの出演とパフォーマンスが起因しているのではないか。
今年は日本発の7人組ガールズグループ・XGが屋内最大規模の「Saharaステージ」のヘッドライナーとしてトリを飾っていた。
日本のインディーズバンドがそのステージに上がる日もそう遠くはないのではないかと思えるほどクオリティの高いバンドは毎年のように現れる。
平成リバイバルムーブが今年も持続しているのか90年代J-POP、シティポップを題材にしているバンドも続々出て来ていますね。
毎度好き放題書かせていただいて、「それあなたの感想ですよね?」と言われてしまう様な内容ではございますが
はい、仰る通り感想です。誇りを持った感想です。
過去の記事もいくつかありますので、当時書いたアーティストの現在と照らし合わせて見て頂けると幸いです。